ここ最近、タクシードライバーやタクシー業界についてニュース番組で特集されているのをしばしば見かけます。
コロナ禍がいよいよ終息し、外出をしたり旅行をしたりする人が増えている一方で、観光地を含めてタクシーの数、タクシードライバーの数が減少してしまい、タクシー難民になるお客さんが増えているというニュースも流れていました。
しかし、最近のタクシー業界はネガティブな話題ばかりではありません。
というのも、若い世代でタクシードライバーになりたい人、実際になる人が増えているというポジティブな一面もあるからです。
そこで今回は、若い世代のタクシードライバーが増えてきた背景や、若い世代がタクシードライバーを選ぶ理由など、昔と今を比較しながらじっくり解説していこうと思います。
1. こんなにも変わった!タクシー業界の今と昔
そもそも、「タクシー」という乗り物の日本における始まりは1912年で、全国に普及したのは1914年以降といわれ、タクシーは100年以上前からある、歴史のある業種であることがわかります。
実は、私たちが普段から使っている「助手席」という言葉、もとはタクシー業界の用語なのです。
昔は着物を着る人が多い上にドアの開閉が自動ではなかったため、ドライバーの隣に「助手さん」と呼ばれる人が座っており、サポートを行っていたことから、運転席の横の席が「助手席」と呼ばれるようになったといわれています。
さて、100年以上続くタクシー業界の歴史の中で、タクシードライバーとして働く人や取り巻く環境にも、大きな変化がありました。昔と今を比べてみましょう。
①一昔前のタクシーの現状
一昔前のタクシードライバーのイメージといえば、「過酷な上に、給料が安い」「会社員を定年で退職した人が、セカンドキャリアとしてやる仕事」「若い人や女性がいない」というように、あまりポジティブなものがあがってこないように思います。
また、ネガティブ・ポジティブな観点とは違い、働く人へのイメージにも固定概念のようなものがありました。タクシードライバー、と聞くと中高年の男性を思い浮かべる方が多いように、タクシードライバーは女性や若い世代の人がほとんどいないようなイメージも持たれていました。実際に、若年層のタクシードライバーと女性のタクシードライバーの割合はかなり少ない状態でした。
②現代のタクシー業界
現代のタクシー業界はというと、ドライバーの平均年齢はおよそ60歳前後ということで、実は平均年齢は上がっている傾向にあります。これは、定年後のセカンドキャリアとして働く人が多いこと、中高年の未経験からでも転職がしやすいことも影響しているようです。
平均年齢のデータだけみると、依然として高齢化が進んでいる印象になってしまうかと思います。しかし、現在は若い世代や女性でタクシードライバーになる人が増えてきています。例えば、女性ドライバーの割合は10年前の2013年には2.03%にとどまっていましたが、2023年3月の時点では4.2%と、少ない割合でありながらも、ここ数年で急激に増えているということがわかります。
若い世代や女性ドライバーが増えているとはいえ、未だに「タクシードライバー=中高年の男性」というイメージは根強く、このイメージを刷新していくことが私たちタクシー業界に関わる者としての目標ともいえます。
③新卒でタクシーを選ぶ若者が急増!?
さて、若い世代のドライバーは増えているというお話しはしましたが、実は新卒採用でのドライバーというのが増えているという気になるデータがあります。
(引用:東洋経済新報社)
この表をみると、2010年時点でも新卒採用者数はほとんど0人でしたが、その後から右肩上がりとなり、2022年には500人近い人数まで増えており、この10年強で新卒採用者が何倍にも増えていることがわかります。なお、表は東京都内の大手5社の採用人数ですが、全国ハイヤー・タクシー連合会によると、全国の新卒採用者数は、2021年3月の時点で924人にものぼっているそうです。
2. 若いタクシードライバーが増えている背景
ここ数年のうちに若い世代のタクシードライバーが増え、新卒採用者数も増加傾向となっていますが、少子化の中、どんな背景があるのでしょうか。
①アプリによる配車の普及
タクシー運転手といえば、流しで営業してお客さんを探すため、空車の状態で走っている時間も長いイメージがあるかと思います。空車であれば、もちろん売り上げには繋がりません。そういった理由もあって、タクシー運転手は稼ぎにくいし、経験や土地勘がないとお客さんを効率よく探せない、辛い、という声もありました。
しかし、ここ数年で急激な成長をみせたのが「タクシー配車アプリ」です。北海道にも「GO」「DiDi」などが導入され、アプリで配車したこともある方も多いかもしれません。
この配車アプリの登場によって、流しでお客さんを探すことなく、次々と配車アプリからの依頼が入るので、効率良くお客さんを乗せることが可能になり、ドライバーが働きやすい環境になりました。
呼ぶ側としても、いちいち電話する手間が省けたことから、タクシーがより利用しやすくなったことで、今では関東圏などでアプリ専用のタクシーまで誕生したほど、配車アプリの需要は高まっています。
②転職への意識の変化
一昔前は、一度入った会社で定年まで働くというスタイルが一般的で、転職を繰り返すという人はあまり多くありませんでした。
しかし、今では転職という選択をする人も多く、複数回転職している人も珍しくありません。そういった世の中の意識の変化によって、まずははじめてみようと新卒採用からドライバーを経験する人や、若いうちからタクシードライバーに転職する人が増えていきました。
③メリットが多い
タクシードライバーは辛い、稼げない、というイメージはいまだに残っていますが、実はメリットがたくさんあります。
・時間の融通がきく
例えばミュージシャンで成功したいなど、特に若いうちは夢を持っている人も多くいます。タクシードライバーであれば、一般の会社員よりも時間の融通がきくので、自分のペースに合った働き方が選択できます。プライベートや副業の時間を確保したい若い世代の人にとっても、非常に働きやすい環境となっています。
・研修制度がしっかりしている
タクシードライバーは未経験から始める人がほとんどのため、研修制度がしっかりしている特徴があります。タクシードライバーに必要な二種免許は会社負担で取れる制度を採用している会社も多くありますし、初めのうちは先輩ドライバーが丁寧に研修してくれるため、安心して実務に臨むことができます。
・若くても稼げる
タクシードライバーが安月給、というのはもう昔の話です。
前述した配車アプリの普及もあって、タクシードライバーは頑張った分だけ稼げる仕事となっています。新卒採用で入社すると、どうしても給料は低めにスタートしてしまう企業がほとんどですが、タクシードライバーであれば固定給+歩合制の給与形態となっているため、自分で努力して売り上げを上げれば、その分収入も多くなるため、20代など若いうちから稼ぐことが可能です。
3.東邦交通はタクシードライバーを常時募集しています!
私たち東邦交通は、タクシードライバーになりたい方を常時募集しています。二種免許取得制度も取り入れており、二種免許取得までの自動車学校に通っている間も給料が発生するので、研修の段階から収入があって安心して働ける環境となっています。
また、若い世代も積極的に採用しており、今では20代~30代の若手社員が5名ほど勤務しており、今後も増えていく予定です。世代の近い先輩ドライバーに色々と聞けるので、若い世代の方でも安心できるかと思います!
未経験の方でも、経験者でも、どちらも大歓迎です!まずはお気軽にお問い合わせください。皆さんと一緒に仕事ができる日を、社員一同心よりお待ちしています。
4.まとめ
◆タクシードライバー今昔
昔:長時間労働で辛い、給料が安い、中高年が働いているというイメージ
今:メリットも多く、若者や女性のドライバーも増加傾向
以前まではタクシードライバーは、セカンドキャリアとして選ばれる仕事でしたが、今では新卒採用を積極的に行っている会社が多く、実際に新卒採用者数もこの10年ほどで何倍にも跳ね上がっています。
◆若い世代のドライバーが増えた背景
①アプリによる配車の普及
②転職への意識の変化
③メリットが多い
若い世代のタクシードライバーが増えている背景として、転職が珍しくない世の中になっていること、配車アプリがここ数年で急激に成長したことなどがあげられます。時代が変化し、便利な世の中になっていますが、以前としてタクシーの需要は変わらず、アプリによる配車によってより効率的にお客さんを乗せることができるようになったことで、若いうちから稼げる仕事として注目されています。
◆東邦交通ではタクシードライバーを募集しています!
私たち東邦交通では、タクシードライバーを常時募集しています。
二種免許取得制度をはじめ、研修もしっかりと丁寧に行うため、未経験の方でも安心して挑戦して頂くことが可能です!
また、女性の方でも、専用の更衣室を完備しているなど、働きやすい環境を整えており、先輩の女性ドライバーも多数いるため、何か困ったことがあれば相談することもできます。
メリットがたくさんのタクシードライバーに、あなたもなってみませんか?
お客様と接すること、しっかりお金を稼ぐことへのやりがいを感じ、自分らしい働き方を見つけることができるはずです。
皆さまにお会いできることを、心よりお待ちしています。