皆さんは、北海道らしい光景は?と聞かれると、どんなものを思い浮かべますか?
広大な大地、一面に広がる雪景色、動物たち…。
北海道らしい風景というのは、数多くあるかと思います。
今回は、そんな”北海道らしい”風景の一つをご紹介します。
畑などに行くとみることができる、丸くて巨大なもの…そう、牧草ロールです。
一般的に「牧草ロール」とよく呼ばれていますが、実はロールには「牧草ロール」と「麦稈(ばっかん)ロール」の2つ種類があります。
見た目は非常に似ているので、間違えられることも多いそうです。
牧草ロールは冬期間の牛のエサとして使われるもので、牧草をロール状にしてあります。
年に数回、刈り取りがされますが、刈り取られた後はラップを巻いて密封し、牧草を発酵させることで、栄養価の高い牧草を作っているんだそうです。
一方で、麦稈ロールは「麦わらロール」とも呼ばれますが、こちらは牧草ではなく、その名の通り、小麦が使われています。
こちらは牧草ロールとは違い、飼料ではなく、牛のベッドとして使うために刈り取られます。
小麦を刈り取った時に残った茎の部分を、集めて機械でロール状にしているんだそうです。
2つとも見た目がかなり似ているので、見分けるのが難しいかとも思いますが、ここで簡単な見分けるポイントをお伝えします。
それは、ラップがついているか・ついていないかの差。
麦稈ロールはそのまま畑に置いてあることが多いですが、牧草ロールは先ほども説明した通り、発酵させる目的で黒や白のラップを巻いていることがほとんどです。
ラップの有無で見分けることができるので、遠くから見ても一目瞭然化かと思います。
また、例えば美瑛町周辺では大半が麦畑のため、見られるロールは麦稈ロールであることがほとんどなど、地域によっても「麦稈ロール」と「牧草ロール」の違いがあります。
ドライブなどで出かけた際に、ロール状のものを見つけたら、いったいどちらなのか調べてみるのも面白いかもしれません。