北海道が誇る美味しい海鮮:ホタテ
北海道の3月といえば、本州は桜が咲く頃なのに対し、まだまだ雪が多く残る地域もあります。 暦の上ではしっかり春ですが、北海道の3月はまだ残る雪や寒さをイメージしている方も多いかもしれません。 今回は、そんな冬から春へと移行するこれからの時期に美味しい味覚のご紹介です。 北海道が誇る海鮮物の一つでもある「ホタテ」を詳しく解説します! 北海道はホタテの水揚げ量が日本一で、貝柱が大きく、プリっとした身を好んで食べる方も多いと思います。 以前は天然ものが主流でしたが、資源が枯渇してしまい、今では養殖が盛んになっているようです。 北海道のホタテ漁は、「地撒き(じまき)式」「垂下(すいか)式」2種類に分かれています。主な特徴は以下の通りです。 「地撒き式」 海底を畑のように区画した漁場に、1年間育てた稚貝を船から撒き、海の中で自然に育てる手法。 主にオホーツク海で行われている。 「垂下式」 ロープで海中にホタテを吊るし、2年間成長させてから漁獲する。北海道では主に噴火湾で行われている。 「垂下式」の噴火湾では冬から春に水揚げを行っている一方で、「地撒き式」のオホーツク海では初春から秋が臭覚の最盛期となっています。 このように、地域によって収穫の時期に差があるので、北海道のホタテは1年中楽しむことができるのです。 北海道のホタテは、甘さを感じる濃厚な味わいと、弾力のある歯ごたえが特徴で、道内だけではなく、全国的にも人気の海産物となっています。 万能食材ともいわれており、和食・中華・フレンチどの種類にでも使えるのが嬉しいポイントです。 シンプルにバターで焼いて醤油を垂らして食べるのも良し、炊き込みご飯にしても良し、貝柱をおつまみにしても良し…うーん、想像が止まりません。笑 また、ホタテは漢字で「帆立」と書きますが、これは帆を広げて船が進む「順風満帆」になぞらえているそうです。 さらに帆立の貝は末広がりの形をしているので、縁起が良いとされており、新たな門出の際や、お祝い事で食べることも多くなっています。 3月から4月は新生活を迎える方も多く、出会いと別れの時期でもあることから、お祝い事も多いと思います。 そんなお祝いの席を、縁起の良いホタテで彩ってはいかがでしょうか。 これから旬を迎え、旨味がさらに増すオホーツクのホタテ。 ぜひ色んな調理方法で、北海道の海の幸を堪能してください。